POM射出成形では、共通の温度・圧力条件を先に決めるのではなく、使用する樹脂グレードと製品の使用条件を確認することが重要です。HA NOI MOULD TECHNOLOGY COMPANY LIMITED(以下、HANOI MOULD)は、製品データ、外観、組立条件、予定数量、検査基準を確認したうえで、金型構造とトライ計画を検討します。

POMとは何か、なぜグレード確認が必要か
POMは、ポリオキシメチレンまたはアセタールとも呼ばれる半結晶性エンジニアリングプラスチックの一群です。市販グレードは、流動性、耐衝撃性、摩擦特性、寸法挙動、色、添加剤、想定用途が異なります。そのため、「POM」という材料名だけでは金型仕様や成形条件を確定できません。
検討時には、商品名またはグレード番号、材料メーカーのTDS/SDS、色、薬品・環境条件、使用荷重、組立条件を確認します。グレード未決定の場合は、金型設計を確定する前に選定基準を合意する必要があります。
POM用金型の検討に必要な入力データ
- 寸法、基準、外観面、組立要件を含む3Dデータと2D図面
- POMグレード、色、再生材の使用条件、材料メーカーの技術資料
- 予定数量、希望キャビティ数、使用予定の射出成形機
- ゲート、ウェルドライン、突出し跡、バリの許容位置
- 検査方法、基準サンプル、必要な提出書類
POM製品のDFM確認項目
射出成形金型のDFMでは、肉厚、肉厚変化、リブ、抜き勾配、コーナーR、アンダーカット、型開き方向を確認します。組立部品では、製品・金型・成形工程の間で基準と公差配分を合意します。HANOI MOULDは、すべてのPOM部品に同じ公差を前提としません。
ゲート位置、ランナー、ガス抜き、冷却、突出し機構は、製品形状と合わせて評価します。安定した充填、重要部からのウェルドライン回避、変形管理、合意した範囲内での離型跡を目標にします。
成形条件の設定と金型トライ
- 材料確認:グレード、包装状態、色、材料メーカーの取扱い指示を確認します。
- 初期条件:温度、滞留時間、射出速度、保圧、冷却時間は、グレード資料、成形機、製品、実際の金型に基づいて設定します。
- トライ:成形条件、外観、寸法、充填、変形、突出し動作を記録します。
- 修正:製品データ、材料、金型、成形条件の原因を分けて評価します。
- 確認:合意した検査を再実施し、改訂管理された記録を残します。
POM射出成形で確認する不具合
ショートショット、バリ、ウェルドライン、ボイド、ガス焼け、変形、寸法ばらつき、突出し跡などを確認します。不具合を一つの成形条件だけに結び付けず、材料グレード、製品設計、ゲート、ガス抜き、冷却、突出し、成形データを合わせて評価します。
金型検査・検証では、測定時期、サンプル状態、測定機器、基準、差異の記録方法を事前に合意します。
よくある質問
すべてのPOMグレードに同じ温度・圧力を使用できますか。
できません。正確なグレードのTDSを基準に、成形機、滞留時間、製品形状、金型構造、トライ結果に合わせて設定します。
POMホモポリマーとコポリマーはそのまま置き換えられますか。
直接置換を前提にしません。グレード資料、寸法、摩擦、荷重、使用環境、加工条件を比較して判断します。
POM用金型の検討には何を送ればよいですか。
3D・2D、グレード/TDS、数量、外観・組立要件、予定成形機、検査基準、必要書類をご提示ください。金型RFQデータチェックリストもご確認いただけます。
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